2025/04/08 23:11
テルペンとは、多くの植物に含まれる天然の芳香成分で、花や果物、ハーブなどの香りのもとになっている化合物です。カンナビス(大麻)にも200種類以上のテルペンが含まれており、それぞれが独自の香りと効果を持っています。
例えば、レモンのような香りがする「リモネン」や、森林のような香りがする「ピネン」、ラベンダーのような落ち着いた香りの「リナロール」などが有名です。
🔻テルペンの主な役割
テルペンは単なる香り成分ではありません。実は以下のような生理作用もあり、心や体にさまざまな影響を与えると考えられています:
- リラックス効果
- 抗炎症作用
- 抗菌・抗ウイルス作用
- 鎮痛作用
- 気分の調整(抗不安・抗うつ など)
🔻テルペンとカンナビノイドの相乗効果(アントラージュ効果)
テルペンはCBDやTHCなどのカンナビノイドと一緒に働くことで、より強力でバランスのとれた効果を引き出すとされています。これをアントラージュ効果(Entourage Effect)と呼びます。
例えば:
- リモネン + CBD → 抗不安・気分向上作用がアップ
- ミルセン + THC → 鎮痛・鎮静効果が強まる
このように、テルペンの種類によって、同じCBD製品でも“感じ方”が大きく変わることがあります。
🔻主なテルペンとその特徴
テルペン名 |
主な香り |
期待される効果 |
リモネン |
柑橘系 |
抗不安、抗うつ、集中力向上 |
ピネン |
森林系 |
抗炎症、気管支拡張、記憶保持 |
リナロール |
花系(ラベンダー) |
鎮静、抗不安、睡眠補助 |
ミルセン |
土っぽくスパイシー |
鎮静、鎮痛、リラックス |
カリオフィレン |
スパイシー(黒コショウ) |
抗炎症、痛みの緩和、ストレス軽減 |
🔻テルペンを意識して選ぶと、CBD体験が変わる
同じCBDオイルやカートリッジでも、含まれるテルペンによってまったく異なる体感になります。製品ラベルや成分表に「テルペン配合」と書かれている場合は、どのテルペンが含まれているかチェックしてみましょう。
🔻まとめ
テルペンは植物の香りの元であるだけでなく、心と体に影響を与える天然成分です。CBDや他のカンナビノイドと一緒に摂ることで、相乗効果が期待できます。香りを楽しみながら、自分に合った“感じ方”を見つけていく――テルペンを知ることは、より深いCBDライフへの第一歩です。