2025/06/10 00:00
アメリカの連邦機関が発表した最新の全国調査により、大麻の使用方法には明確な性別差があることがわかりました。
まず最も一般的な使用法である「喫煙」については、男性の約19.8%が「最もよく使う方法」として挙げており女性の14.3%を大きく上回っています。全世代において、男性は女性よりも喫煙による大麻摂取を好む傾向が明確に見られました。
一方で、女性は大麻入りの食品(エディブル)や飲料、肌に塗る製品(ウェルネス製品)を好む傾向が強いことがわかりました。ウェルネス製品とは、CBDやTHCを配合したクリームやローション、貼り薬(パッチ)などの外用アイテムのこと。調査では女性の2.5%がこれらを「主な使用方法」としているのに対し、男性では1.2%にとどまりました。
また、女性の方が口に含むタイプのドロップやトローチ、スプレーなど、非喫煙タイプの製品を選ぶ割合も高いことが報告されています。対照的に、男性はVAPEやダブなど、吸引系の使用方法が比較的人気です。
使用方法の「数」にも年齢と性別で違いが見られました。年齢が上がるほど、ひとつの方法に絞って使う傾向が強まり、逆に若年層では2つ以上の方法を組み合わせて使用する割合が高いとされています。
また、調査では44.9%の人が「1つの使用方法に絞っている」と回答。特に若い世代では多様な摂取方法が普及していることがうかがえます。
さらに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の別の調査でも、喫煙が最も一般的な摂取方法であることに変わりはないものの、エディブル・VAPE・ダブといった方法の人気も年々高まっていることが報告されました。
興味深いのは大麻合法化が進む一方で、未成年の使用率はむしろ低下している点です。12~20歳の未成年者における大麻使用率はわずかに減少しており、高校生を対象としたCDCの別調査でも同様の傾向が見られました。合法化によって成人の使用が増加する一方で、若者への影響は限定的であることが示唆されています。
また、最新の世論調査によれば、「毎日大麻を使用する成人」の割合は、「毎日アルコールを飲む成人」をわずかに上回ったとのこと。さらに、アルコール消費者の方が「自分の使用量を減らした方がいい」と感じる傾向が3倍強く、大麻ユーザーは比較的満足しているケースが多いといいます。
他にもアルコールによる「他人への迷惑(セカンドハーム)」は、大麻よりも約6倍多いとする研究結果や、大麻小売が高齢者の使用率を高めたとする調査も報告されています。
🔻大麻合法化が進むにつれ今まで言われてきた未成年への影響は減るということがわかってきました。アメリカの嗜好用大麻の合法化によりここ10年で様々な摂取方法が注目され今やアルコール業界を飲み込むほどになっています。アルコールが苦手な人でも楽しめる大麻飲料の登場により飲み会の場への参加ハードルが下がり外出の機会が増えているようです。楽しくみんなでコミュニケーションが出来る世の中になって来ているのはとても喜ばしいことだと思います。
Reference:
Adlin, B. (2025, May 27). Men are more likely than women to smoke marijuana, while females prefer cannabis edibles, drinks and lotions, federal study shows. Marijuana Moment. https://www.marijuanamoment.net/