2025/08/12 20:00

合法マリファナ販売所の開設とオピオイド関連死の大幅減少に関する分析結果

概要

合法のマリファナ(大麻)販売所(ディスペンサリー)が存在する郡では存在しない郡と比べて、オピオイド関連死が平均で約30%少ないことがデータ分析により示されました


分析内容

ハーバード大学の経済学学生ジュリアン・バーマン氏はミシガン大学が提供する郡単位でのディスペンサリー所在地データを用い、10年間にわたるオピオイド過剰摂取傾向を比較しました。ディスペンサリー開設からすぐに死亡率が低下しており、5年から10年後には平均27%の減少が見られました

バーマン氏は「ディスペンサリーが開設された後に減少が見られることは、オピオイド使用者がマリファナに移行していることを強く示唆している」と述べています。また、マリファナはヘロインよりもずっと安全であり、アルコールより安全とも言えるとの見解も示しました


ワシントン・ポストによる意見

別の報道では、ミシガン大学のディスペンサリーデータを活用した報告に基づき次のように述べられています:

  • ディスペンサリーが初めて設立された郡では10年後にはオピオイド関連死が30%減少。

  • 州レベルの他の施策(ナルカノンの普及など)による影響ではなくディスペンサリーの存在そのものに注目すべきだと指摘。

  • マリファナには心臓への影響や依存リスクなどの課題があるものの、ヘロインやアルコールよりも安全と評価


補足:関連する他の研究から

  • 医療用・娯楽用マリファナの合法化後、オピオイド処方や処方薬依存が減少する傾向にあるという研究報告もあります。たとえば、合法化によりオピオイド処方数が13%減少し、処方薬の総量(平均供給量)も6.3%減少したとのデータもあります

  • また、以前の研究では、医療マリファナ合法化州においてオピオイド過剰摂取による死亡率が25%低下していたと報告されました


まとめると、この分析は合法マリファナ販売所の開設がオピオイド関連死の減少に有意な影響を持つ可能性を強く示唆しており、マリファナが比較的安全な代替手段として機能する点に注目しています。


🔻私たちは大麻は危険なものだと厚労省や警察により刷り込みを行われていますが実はマリファナ合法化は命を救うものだということが研究により分かりました。オピオイドの過剰摂取は繰り返しに使用により耐性ができ効き目を得るために量を増やし呼吸抑制するほど致死レベルに達してしまうことが原因です(処方箋だけでなくドラッグとしての使用も含まれます)。またフェンタニルなどの高濃度製剤や不純物混入が多く意図せず一両を超えるケースも少なくはありません。

大麻は鎮痛や鎮静作用を持ち、オピオイドの代わりや併用によって必要量を減らし、耐性や依存の進行を抑える可能性があります。CBDは薬物への渇望を弱め、THCやCBDの併用は「オピオイド節約効果」で過剰摂取の危険を下げます。通常の使用量で致死的呼吸抑制を起こさない点でも、大麻はオピオイドより安全と考えられています。



Reference:

Berman, J. (2025, August 6). Opening legal marijuana dispensaries is tied to a huge drop in opioid-related deaths, analysis finds. Marijuana Moment. https://www.marijuanamoment.net/opening-legal-marijuana-dispensaries-is-tied-to-a-huge-drop-in-opioid-related-deaths-analysis-finds/