2025/11/25 17:43

米国で広がる高齢者の大麻利用

アメリカでは近年、高齢者による大麻使用が急速に増加しています。ニューヨーク大学公衆衛生大学院の調査によると、65歳以上の7%が過去1か月に大麻を使用したと回答しており、2021年の4.8%から46%もの増加を記録しました。さらに、ミシガン大学が2024年に行った調査では、50歳以上の21%が過去1年間にTHC製品を利用していると報告され、シニア世代と大麻の関係が社会的な注目を集めています。


高齢者が大麻を求める理由

シニア層が大麻を取り入れる大きな理由の一つは、慢性痛や神経痛の緩和です。加齢とともに増える体の不調や、薬の副作用を避けたいという声から、自然療法としてのカンナビスが注目されています。カリフォルニア大学サンディエゴ校の老年医学専門医ベンジャミン・ハン氏も、患者の多くが痛みや睡眠障害の改善に大麻を活用していると述べています。薬に頼らず生活の質を高めたいというシニア世代のニーズが、大麻市場を後押ししているのです。


大麻業界とシニア市場への取り組み

大麻産業もこの変化を見逃してはいません。55歳以上を対象にした「I’m High Right Now」キャンペーンや、Bristol Extractsによるシニア向けライン「Senior Moments」はその代表例です。また、ウーピー・ゴールドバーグやトミー・チョンといった著名人がブランド大使として活動し、シニア世代に大麻の安全な利用を広める役割を果たしています。

しかし、すべての事業者がこの市場を的確に捉えているわけではありません。Sunderstorm社のCEO、キャメロン・クラーク氏は、依然として多くのディスペンサリーが若年層や常用者に重点を置き、高齢者を軽視していると警告しています。これは業界全体にとって戦略的な課題といえるでしょう。


安心して使える情報とサポートの必要性

Verano社の臨床ディレクターであるクリッシー・ベルナザーニ氏は、シニア層にとって「明確で分かりやすい情報」と「生活に取り入れやすい提案」が重要だと強調しています。同社では教育セッションを通じて大麻のリスクと利点を伝え、低用量のエディブルなど日常生活に自然に取り入れられる方法を推奨しています。こうしたサポート体制が整うことで、高齢者が安心して大麻を利用できる環境が広がっていきます。


まとめ|高齢者と大麻市場の未来

米国における高齢者の大麻使用の増加は、単なる流行ではなく文化的な意識の変化を象徴しています。大麻業界にとっては、健康やウェルビーイングを重視した商品開発や教育活動を通じて、シニア層のニーズに応えることが今後の成長に欠かせない戦略となります。今後、シニア市場とカンナビス産業の関係はさらに強まり、世界的な注目を集める分野になると予想されます。


🔻将来的に日本でも医療大麻が解禁され大麻の認知がどんどん広がっていきますが、これを推し進めるのはお年寄りなのかも知れません。

歳を取ればあちこち不具合が出てきて痛みも出てきます。しかしながら医療大麻を使用すればQOLが上がり再び出かけられるようになったり、いろんな意欲が出てきて新しいことを始めたりなどして老後の生活にハリが出て素晴らしい生活を送れるようになるでしょう。それには上記にもあるように正しい大麻の知識と使用方法をレクチャーするサポート体制が必要だと思います。老後はジョイント吸える日本になっていて欲しいですね。


Reference:

Redacción de Cáñamo.net. (2025, 5 de agosto). Cada vez más personas mayores recurren al cannabis en EE UU. Cáñamo. Recuperado el 5 de agosto de 2025, de Cáñamo website: https://canamo.net/noticias/mundo/cada-vez-mas-personas-mayores-recurren-al-cannabis-en-ee-uu