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2026/01/06 00:32


痛み対策に「テルペン」という選択肢

大麻植物はカンナビノイド(THC・CBDなど)だけでなくテルペン(Terpenes)と呼ばれる芳香成分(香りの元)によっても注目されています。
特に近年、痛みや炎症の緩和に関与する可能性が研究されテルペンへの関心が高まっています。

本記事では

  • テルペンとは何か

  • なぜ痛みに作用すると考えられているのか

  • 痛み・炎症に有望とされる代表的テルペン

  • テルペンを含む代表的なカンナビス品種

を分かりやすく解説します。


テルペンとは何か?

テルペンは植物が持つ天然の芳香成分です。
柑橘類の爽やかな香り、松のような清涼感、ラベンダーのフローラルな香りなどは、すべてテルペンによるものです。

カンナビスには特に多様なテルペンが含まれており近年の研究では

  • 抗炎症作用

  • 鎮痛作用

  • リラックス作用

など、治療的ポテンシャルが示唆されています。


テルペンはなぜ痛みの緩和に関与するのか?

テルペン単体では精神作用(ハイになる作用)はありませんが、カンナビノイドと組み合わさることで「アントラージュ効果」が生じると考えられています。

アントラージュ効果とは

複数の成分(THC・CBD・テルペンなど)が相互作用し、
全体の効果が強調・最適化される現象を指します。

また、一部のテルペンは以下の受容体に関与するとされています。

  • CB1 / CB2受容体(エンドカンナビノイドシステム)

  • TRPV1受容体(痛覚・炎症に関与)

これにより、
炎症性疼痛・神経障害性疼痛・急性痛などに影響を与える可能性があります。


痛み・炎症に有望とされる代表的テルペン

ミルセン(Myrcene)

  • 特徴:土っぽくムスク調の香り

  • 期待される作用:抗炎症、筋弛緩

  • 向いている痛み:関節痛、筋肉痛、慢性的な身体のこわばり

多くの品種で主要テルペンとして検出されます。


β-カリオフィレン(Caryophyllene)

  • 特徴:スパイシーで柑橘系の苦味

  • 特筆点:CB2受容体に直接結合する唯一のテルペン

  • 向いている痛み:神経障害性疼痛、慢性炎症

精神作用を伴わない点も特徴です。


リナロール(Linalool)

  • 特徴:ラベンダー様のフローラルな香り

  • 期待される作用:鎮痛、抗不安、抗炎症

  • 向いている痛み:炎症性の痛み、ストレス由来の不調


リモネン(Limonene)

  • 特徴:レモンや柑橘の爽快な香り

  • 期待される作用:抗炎症、免疫サポート

  • 向いている痛み:内臓系の炎症、消化器由来の不快感


α-ピネン(Alpha-Pinene)

  • 特徴:松や森林を思わせる香り

  • 期待される作用:抗炎症、鎮痛、呼吸サポート

  • 向いている痛み:関節痛、炎症性の痛み


テルペンが豊富な代表的カンナビス品種

※以下は海外でテルペン構成が知られている品種例です。

Zkittlez

  • 主なテルペン:ミルセン、リモネン、ピネン

  • 特徴:リラックスと高揚感のバランス

Skywalker OG

  • 主なテルペン:ミルセン、カリオフィレン、リナロール

  • 特徴:深いリラクゼーション

Apple Fritter

  • 主なテルペン:カリオフィレン、リモネン

  • 特徴:高THC・バランス型

Godfather OG

  • 主なテルペン:ミルセン、カリオフィレン

  • 特徴:強い鎮静感

Purple Haze

  • 主なテルペン:ミルセン、リナロール、ピネン

  • 特徴:高揚感とリラックスの両立


よくある質問(FAQ)

最も痛みに良いテルペンは?

β-カリオフィレンが特に注目されています。ただし、複数テルペンの組み合わせが重要です。

関節炎に向いているテルペンは?

ミルセン、β-カリオフィレンが有望とされています。

筋肉を緩めるテルペンは?

ミルセンが代表的です。

テルペンに副作用はある?

通常量では報告は少ないですが、高濃度では頭痛やめまいが起こる可能性があります。


まとめ|痛み対策は「テルペン構成」に注目

テルペンは香り成分であると同時に痛み・炎症・リラックスに関与する重要な要素です。

今後、カンナビス製品やテルペン配合製品を選ぶ際は、

  • THC / CBD量

  • テルペンプロファイル

の両方に注目することがより納得感のある選択につながります。

🔻痛みに対してテルペンが有効であるという考え方は、近年では広く認識されつつあります。ただし一口に「痛み」といっても、その原因は多様であり、すべてに同じテルペンが適しているわけではありません。

脳由来の痛みなのか、神経性の痛みなのか、あるいは筋肉や関節に起因するものなのかによって、相性の良いテルペンは異なります。そのため、自身の痛みのタイプを理解したうえで、適切なテルペンを選択することが重要です。

現在アメリカでは大麻のスケジュール見直しが進められており、それに伴って大麻由来テルペンの研究もさらに加速すると考えられています。今後は、痛みの緩和に寄与するカンナビノイドとテルペンの最適な組み合わせについて、より具体的な知見が明らかになっていくことが期待されます。


REFERENCE:

Abela, R. (2025, August 4). Terpenes for pain relief: What works & why. Herb. https://herb.co/guides/best-terpenes-for-pain

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