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2026/02/25 22:37

近年CBD(カンナビジオール)の医療研究が進んでいます。

最新の基礎研究ではCBDが増殖力の強い「HER2陽性乳がん細胞」に働きかけ、がんの成長を支えるHER2タンパク質を減らす可能性が示されました。さらに、がん細胞を自然に死へ導く仕組みも活性化することが確認されています。


HER2陽性乳がんとは?

HER2陽性乳がんはがん細胞にHER2という増殖スイッチのタンパク質が多く存在するタイプです。

  • 増殖スピードが速い

  • 再発リスクが高い傾向

  • 現在はHER2を標的とする治療薬が使われている

HER2は治療の重要なターゲットです。


研究でわかったCBDの働き

今回の研究はBiochimica et Biophysica Actaに掲載されました。研究はSunchon National UniversityKyung Hee Universityの研究チームによって行われました。

主な結果

  • HER2陽性乳がん細胞の生存率が低下

  • HER2タンパク質の量が減少

  • 活性酸素(ROS)が増加

  • 通常とは異なる細胞死経路が活性化

HER2が少なくなると、CBDの効果も弱まり、逆にHER2が多い細胞ほどCBDの影響を受けやすいことも確認されました。


注目された「新しい細胞死」

CBDは一般的なアポトーシスではなく、次の経路を誘導しました。

パラプトーシス

細胞内部が膨張し、機能を失うタイプの細胞死。

フェロトーシス

鉄と酸化ストレスに関連する細胞死。
近年、がん研究で特に注目されています。


CBDはHER2に直接作用する可能性

コンピューター解析ではCBDがHER2タンパク質に直接結合する可能性も示唆されました。
つまりCBDは、

  1. HER2を減少させる

  2. 酸化ストレスを増やす

  3. 特殊な細胞死を誘導する

という複数の仕組みで作用している可能性があります。


重要なポイント

この研究は細胞レベルの基礎研究です。
臨床試験ではなく、現時点でCBDが乳がん治療として確立されているわけではありません。

しかし、

  • HER2発現との強い関連

  • フェロトーシス誘導

  • 分子レベルでの相互作用の可能性

が示されたことは、医療大麻・カンナビノイド研究の重要な進展といえます。


まとめ

今回の研究は、

  • CBDがHER2陽性乳がん細胞に選択的に作用する可能性

  • HER2タンパク質を減少させる働き

  • 新しいタイプの細胞死を誘導する可能性

を示しました。

今後、動物実験や臨床研究が進めば、CBDと乳がん治療の関係がさらに明らかになる可能性があります。


🔻今回の研究を受けて今後さらにカンナビノイド研究が進み、がんと向き合うための最適な成分バランスや治療アプローチが見つかることを強く願っています。

現在の抗がん剤や化学療法は多くの患者さんにとって大きな負担となる副作用を伴うことが少なくありません。治療そのものが身体的・精神的な苦痛につながるケースもあります。

将来的に研究が進みより負担の少ない治療法、できる限り副作用を抑えた新しい選択肢が見つかることが期待されています。患者さんが長期間つらい副作用に苦しまなくて済む治療法が確立されることを願っています。


REFERENCE:

Martinelli, A. (2026, February 16). Study: CBD targets HER2-positive breast cancer cells, triggers distinct cell death pathwaysThe Marijuana Heraldhttps://themarijuanaherald.com/2026/02/cbd-breast-cancer-cells/

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